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コンタクトレンズを通販で買おうとすると、最初に出てくるのが
「処方箋は要るのか」という問いです。調べると「必要です」と書いてあるページも
「対象の商品のみです」と書いてあるページも出てきて、店ごとに違うように見えます。
4社の公開ページを開いて分かったのは、問いの立て方のほうがずれていることでした。
要否は店の側で一律に決まっているのではなく、商品やメーカーの側に書いてあります。
同じ店の中に、提出が要る商品と要らない商品が並んでいます。
順番はこうです。 ①眼科で、自分が使う商品名とレンズデータ(BC・度数など)を確定させる → ②その商品を扱っている店を探す → ③処方箋の提出が要るかどうかは、店ではなくその商品の表示を見る 通販は同じものを買い直す場所です。ここでレンズを選ぶことはできません。
この順番が効くのは、間違えたときに戻れる範囲が狭いからです。後で見るとおり、
開封したら交換も返品もできない、というのが基本です。ただしレンズアップルだけは、対象マークが付いた一部の自社ブランド商品に限り、使用後でも返品を受け付けると書いています(初めて買う製品につき1回まで、10日以内の連絡)。
以下、アットレンズ、アイ・ライフ・コンタクト、クリアコンタクト、レンズアップルの
4社が公開しているよくある質問・利用規約・特定商取引法に基づく表記・会社概要・
商品ページを並べます。提出のしかたまで決めていたのは1社だけでした。
規約より先に決まること
処方箋の話に入る前に、決まっているべきことが3つあります。
どれも通販の画面では解決しません。
- 商品名。 通販の商品ページは「同じ製品を探して買う」ための入り口で、 別の製品に置き換える判断の材料は置かれていません
- レンズデータ。 BC(ベースカーブ)・度数・DIA(直径)といった数値です。 注文画面はこれを選ばせる作りになっていて、選んだ数値が合っているかどうかを 店が確かめる仕組みは、今回見た公開ページからは読み取れませんでした
- 定期的な検査。 4社とも、受診や検査を勧める文を公開ページに置いています。 アイ・ライフ・コンタクトは処方箋が不要な商品についても 「どんなレンズをお求めの場合でも、必ず医師の定期検診はお受け下さい。」 と書いています
つまり手元に商品名とレンズデータが無ければ、どの社の注文画面も先に進めません。
処方箋が要るかどうかは、その次に来る手続きの話です。
処方箋の要否は、店ではなく商品のほうに書いてある

| 提出義務の書かれ方 | 分かれ目の単位 | 用意できない場合の記載 | |
|---|---|---|---|
| アットレンズ | 商品一覧の個別の商品に「※当商品は処方箋の提出が必要です。」と表示。全品一律の義務の記載は確認できず | 商品ごと | 確認できず(よくある質問は受診を勧める書き方) |
| アイ・ライフ・コンタクト | よくある質問でメーカー名を挙げて必要と明記 | メーカーごと | 該当メーカー以外については、定期検診を受けるよう求める記載のみ |
| クリアコンタクト | 提出を義務づける記載は確認できず。 利用規約に「必ず眼科にて処方されたレンズをご注文のうえ、ご使用くださいますよう」という依頼の文 | (義務の記載を確認できず) | 確認できず |
| レンズアップル | よくある質問で「処方箋の提示が必要な商品のみ」と明記し、提出方法・記載事項まで規定 | 商品ごと | 「処方箋をご用意いただけない場合、処方箋の提出が必要なコンタクトレンズは購入いただけません。」と明記 |
4社とも「全品が対象」とは書いていませんでした。 書かれているのは
「対象の商品のみ」という形です。だから「この店なら要る、この店なら要らない」という
覚え方はできません。同じ店の商品一覧の中で、隣り合った2つの商品の扱いが
違うことがあります。
アットレンズは商品一覧のページで、対象の商品にだけ
「※当商品は処方箋の提出が必要です。」という一文を付けています。よくある質問のほうは
「医師の検査を受けた上でご注文ください。」という受診を勧める書き方で、
提出義務の一般規定としては書かれていません。
クリアコンタクトは、今回開いた範囲(利用規約・ご利用ガイド・特定商取引法に基づく表記・
商品ページ)で提出を義務づける記載を見つけられませんでした。 見つかったのは
「必ず眼科にて処方されたレンズをご注文のうえ、ご使用くださいますようお願い申し上げます。」
という依頼の文です。ページを見落としている可能性があるので、
「規定が存在しない」という意味には取らないでください。

メーカーの名前で分かれている社がある
アイ・ライフ・コンタクトだけは、分かれ目を商品ではなくメーカー名で書いています。
よくある質問の「処方箋は、どんなレンズを購入する時でも提出する必要がありますか?」には、
「現在では、ジョンソン&ジョンソンとボシュロムとクーパービジョンの商品をお買い求めの時、
処方箋が必要となります。」と書かれています。続けて、それ以外のレンズでも定期検診は
受けるように、という一文が置かれています。
読む側にとっては、この書き方がいちばん当てはめやすい形です。手元の箱にある
メーカー名を見れば、商品ページを開く前に見当がつきます。 一方で
「現在では」という限定が付いているとおり、これは時点の情報です。
確かめる場所は結局、買おうとしている商品のページになります。
提出のしかたを決めていたのは1社だけだった
要否の一文の先まで書いてあるかどうかで、4社ははっきり分かれました。
| 提出の方法 | 処方箋に必要な記載 | メガネの処方箋の扱い | |
|---|---|---|---|
| アットレンズ/アイ・ライフ・コンタクト/クリアコンタクト | 記載を確認できず | 記載を確認できず | 記載を確認できず |
| レンズアップル | 処方箋の画像を撮影し、指定の方法で提示。今すぐ提出/あとで提出(14日以内)/前回のデータを使う、の3通りが案内されている | 4項目を明記(下記) | 購入できないと明記 |
レンズアップルのよくある質問には「ご注文時に処方箋の提示が必要な商品のみ、
医療機関が発行した処方箋の画像を撮影し、当店指定の方法にてご提示いただいております。」
とあります。さらに、提出する処方箋にすべて記載されている必要がある項目として
次の4つが挙げられています。
- 患者様名(フルネーム)
- 商品名およびレンズデータ
- 発行日および有効期限
- 医療機関名および医師名
この4項目は、そのまま眼科で受け取った紙を見るときの確認項目になります。
発行日と有効期限が入っている以上、前の紙が使えるかどうかは日付で決まります。
同じページには「メガネの処方箋では、コンタクトレンズは購入いただけません。」
とも書かれています。
他の3社では、提出方法・必要な記載事項・メガネの処方箋の可否を書いたページを
見つけられませんでした。 これは「決めていない」という意味ではありません。
対象の商品を買うつもりなら、注文の前に窓口へ聞くのが早いところです。
家族の分をまとめて買えるか
家族の分を一緒に注文できるかどうかも、書かれ方に差がありました。
| 注文する人と使う人が違う場合の記載 | 会員登録 | |
|---|---|---|
| アットレンズ | 確認できず | 必須・任意の明言は確認できず(次回から入力が省ける、という案内) |
| アイ・ライフ・コンタクト | 確認できず | 登録無料。次回以降の入力が不要になる、という案内 |
| クリアコンタクト | 確認できず | 登録無料。購入時にポイントが付く、という案内 |
| レンズアップル | 処方箋の規定の中で、本人以外が注文する場合の扱いに触れている | 「ご注文いただく際には、お客様情報の登録が必要になります。」と明言 |
手がかりになるのは、さきほどの必須記載事項です。処方箋に
「患者様名(フルネーム)」が要るということは、書類の上では
誰のためのレンズかが特定されるということです。注文する人と使う人が違う場合、
対象の商品ではその差が手続きに出てきます。
会員登録のほうは、レンズアップルだけが「ご注文いただく際には、お客様情報の登録が
必要になります。」と明言しています。残る3社は「次回から入力が省ける」
「ポイントが付く」という特典の説明で、必須とは言い切っていません。
ただし登録せずに注文できると明記した文も見つけられませんでした。
データの入れ方も見ておく価値があります。注文画面の選択欄は、見た3社とも
1つの商品につき左右ひとそろいの作りでした。アットレンズは「BC / 度数」を両目分、
クリアコンタクトは「右目BC」「右目POWER」「左目BC」「左目POWER」を必須のプルダウンで、
レンズアップルは「BC/DIA」と「PWR」を分けて選ばせる形です。
まとめて買えるかどうかと、まとめて入力できるかどうかは別の話です。

間違えた度数は、開封したら戻せない
処方箋の話を先に置いた理由がここです。
| 開封前(未開封・未使用) | 開封後・使用後 | 付随する費用 | |
|---|---|---|---|
| アットレンズ | 可。「交換は同一商品で度数交換のみ承ります」。返送の前にメールでの連絡が必要 | 不可。90枚パックは外箱を開封した時点で対象外 | 交換の送料・手数料は客負担 |
| アイ・ライフ・コンタクト | 可(交換のみ)。「開封前の商品でしたら、交換もお受けしております」 | 不可。「商品の性質上、基本的に返品はできません」 | 送料は客負担 |
| クリアコンタクト | 「未開封・未使用に限り」可能という一般の規定。度数違いを名指しした条文は確認できず | 不可(「開封された商品・ご使用になられた商品」は対象外) | 記載を確認できず |
| レンズアップル | 可。未使用・未開封(包装フィルム含む)に限り、到着後30日以内のレンズデータ交換 | 原則不可。ただし対象マーク付きの一部自社ブランド商品は使用後でも返品可 | 再送料550円の振込が別途必要 |
開封後は原則不可、という点は4社で揃っていました(レンズアップルの対象マーク付き商品は例外)。 分かれるのは開封前の中身のほうで、
アットレンズは「同一商品で度数交換のみ」と範囲を限り、レンズアップルは
再送料550円という金額まで書いています。クリアコンタクトは、未開封・未使用という
一般の規定が当てはまると読めるだけでした。
つまり度数の判断を、交換の制度に肩代わりさせることはできません。
「違っていたら換えてもらえばいい」で注文すると、開けた時点で行き止まりです。
許可の表示がどこに書いてあるか
コンタクトレンズを売るには高度管理医療機器販売業の許可が要ります。
その表示をどこに置いているかも見ました。
| 許可の表示 | 置かれていたページ | |
|---|---|---|
| アットレンズ | 「札保医許可(機器)第10231号(令和3年5月14日許可から令和9年5月13日まで)」 | 特定商取引法に基づく表記。別のページには異なる番号が記載されている |
| アイ・ライフ・コンタクト | 今回確認した範囲では記載を見つけられず | 特定商取引法に基づく表記・ご利用ガイド・よくある質問のいずれにも確認できず |
| クリアコンタクト | 「神奈川県知事より高度管理医療機器の販売業を許可されました。許可番号:02210208号」 | 特定商取引法に基づく表記。商品ページの広告文責欄は異なる番号 |
| レンズアップル | 「高度管理医療機器販売許可 千保 第0641号」 | 会社概要 |
番号の置き場所は社ごとに違い、同じ社の中でも一致しないことがありました。
アットレンズは特定商取引法に基づく表記と処方箋についてのページで、
クリアコンタクトは特定商取引法に基づく表記と商品ページの広告文責欄で番号が違います。
どちらが現在のものかは公開ページからは判断できませんでした。
取扱う商品の出どころについては、4社とも「国内正規品」「正規ルート品」と
書いていました。レンズアップルだけが「海外からの並行輸入品ではございません。」と、
否定形で並行輸入の可能性そのものを打ち消す書き方をしています。

注文する前に、5行だけ書き出す
規約を覚える必要はありません。注文の前に次の5つが埋まっていれば足ります。
1. 商品名とレンズデータ(BC・度数・DIA、乱視用なら乱視の度数も)。
手元の箱と、眼科で受け取った紙の両方を見て書き出す
2. その商品のページに処方箋の表示があるか。 社名ではなく商品ごとに見る。
メーカー名で分けている社もあるので、箱のメーカー名も控えておく
3. 処方箋に4項目が揃っているか(名前・商品名とレンズデータ・発行日と有効期限・
医療機関名と医師名)。日付が入っている以上、前の紙が使えるとは限らない
4. 誰の名前で注文し、誰が使うか。 家族の分を含めるなら、
名義とレンズデータを人ごとに分けて書く
5. 注文画面の選択欄の作り(BCと度数が別か、BCとDIAが一体か)。
手元の数値と欄の形を、確定する前に突き合わせる
埋まらない項目は、注文する前に各社の窓口へ聞いてください。
そのうえで、レンズそのものと度数は眼科で決めることになります。
通販の画面でできるのは、そこで決まったものを選び直すところまでです。
各社のページを見る
条件を確認したうえで見に行く場合は、こちらから。並び順は優劣ではありません。
リンクの文言は各社が用意したものをそのまま使っています(最後の1つだけ楽天の検索結果です)。
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確認できなかったこと
以下は各社の公開ページで見つけられませんでした。
- クリアコンタクトの処方箋の提出義務についての規定。 利用規約・ご利用ガイド・ 特定商取引法に基づく表記・商品ページの範囲では確認できませんでした。 対象の商品があるかどうかは公式サイトで確認してください
- アイ・ライフ・コンタクトの高度管理医療機器販売業の許可番号。 特定商取引法に基づく表記・ご利用ガイド・よくある質問のいずれにも確認できませんでした。 掲載場所を見落としている可能性があります
- 許可番号のページ間の食い違い(2社)。 アットレンズは特定商取引法に基づく表記が 「第10231号」、処方箋についてのページが「第5036号」。クリアコンタクトは 特定商取引法に基づく表記が「02210208号」、商品ページの広告文責欄が「02210181」。 どちらが現在のものかは判断できませんでした
- 家族など本人以外が注文する場合の具体的な手順。 レンズアップルは処方箋の規定の 中でこの場合に触れていますが、何人分までか、どの書類が要るかまでは確認できませんでした。 他の3社は、注文する人と使う人が違う場合に触れた記載を確認できませんでした
- 処方箋の提出が必要な商品の一覧。 4社とも、対象を一覧にまとめたページは 確認できませんでした。表示は商品ページ側にあります
- 会員登録が実際に必須かどうか。 レンズアップル以外の3社は必須と明言しておらず、 登録せずに注文できると明記した文も確認できませんでした
- アイ・ライフ・コンタクトの返品の規定。 同じサイト内に「1ヵ月以内にご返送」 「14日以内にご連絡いただいた場合のみ」「お客様都合による返品はお受けしておりません」の 3通りが併存していて、どれが適用されるかは判断できませんでした
- アイ・ライフ・コンタクトの商品ページでのレンズデータの選択欄の作り。 今回は注文画面まで確認できていません
購入前にこれらが重要になる場合は、直接問い合わせて確認してください。
確認できた内容をご連絡いただければ、この記事にも反映します。
番号の指定のしかたは コンタクトの番号(BC・度数)の見方と入力 に、
決める順番は コンタクトレンズをネットで買うには にあります。
出典
- アットレンズ:よくある質問/お買い物ガイド/特定商取引法に基づく表記/ 処方箋についてのページ/商品一覧ページ/商品ページ
- アイ・ライフ・コンタクト:よくある質問/ご利用ガイド/特定商取引法に基づく表記
- クリアコンタクト:利用規約/ご利用ガイド/特定商取引法に基づく表記/商品ページ
- レンズアップル:よくある質問(処方箋・レンズデータ交換・会員登録)/会社概要/ トップページ/商品ページ
いずれも2026年9月11日時点で各社が公開していた内容です。
条件は予告なく変更されます。
ご購入の前に必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。
