このサイトは、記事を書くところから画像を作るところまで、AIエージェントに実際の作業をさせて運用しています。開設から5週間ほど運用しています。
「AIに記事を書かせた」という話はよく見かけますが、書く作業は全体の一部でした。そしていちばん役に立ったのは、書かせたことではありませんでした。
ここでは、何をやらせて、何ができて、何を間違えたかを並べます。

1. 任せているのは、書くことだけではありません
実際の手順はこうなっています。
| 工程 | やっていること |
|---|---|
| 語を測る | Googleサジェストを展開し、検索結果を実際に見て「書くか書かないか」を判定する |
| 取材する | 各社の公開ページを読んで、規約の原文を台帳に残す |
| 書く | 台帳の原文を引用しながら、条件を並べた記事にする |
| 画像を作る | 見出し画像をローカルの画像生成で作り、文字を合成する |
| 投稿する | WordPressのAPIで下書きにし、確認してから公開する |
| 測る | 検索順位とインデックス状況を調べ、記録に残す |
書くのは6工程のうち1つです。
2. いちばん効いたのは「書かずに済んだ」とき
年賀状について書こうとしたことがあります。11月から12月に需要が跳ねるので、10月のうちに用意しておけば間に合うという計算でした。
先に20語を測りました。結果は、書けると判定できたのが1語だけでした。
検索結果の上位は郵便局、フタバ、カメラのキタムラ、マイナビ、my-best で埋まっていました。新規のサイトが入る隙がありません。
この判定に20分かかりました。測らずに書いていたら、5本書いて全部埋もれていたはずです。
記事を速く書けることより、書かない判断を速く出せることのほうが効きました。
3. 画像は、作り直しが現実的になりました
見出し画像58枚を、1日で全部作り直しました。
テーマを変えることになり、文字だけの画像では一覧が持たなくなったためです。写真を記事ごとに生成し、左から白いグラデーションをかけて、その上に文字を置く形に変えました。
生成は1枚あたり15〜18秒です。58枚で2〜3分。
手作業なら着手しなかったと思います。「やり直す」の費用が下がると、決断の基準が変わります。

4. 間違えたことのほうが、学びが多いです
公開中の記事を、下書きに戻した
記事を更新するスクリプトが、更新のときにも「下書きにする」という指示を一緒に送っていました。公開済みの記事2本が非公開に戻り、気づくまで時間がかかりました。
ログには「更新しました」としか出ません。失敗していないので、エラーも出ません。
41本中37本の説明文が、同じ文章だった
検索結果に出る説明文を設定していなかったため、本文の冒頭が自動で使われていました。冒頭は広告の表示なので、37本の説明文が同じ一文から始まっていたことになります。
検索結果で見ると、どれも同じ記事に見えます。
インデックスの判定を間違えて、逆の結論を報告した
「どの記事が検索に載っているか」をYahooの検索で調べ、39本が載っていないと報告しました。
正しくは11本でした。Yahooの検索では、載っている記事でも結果が返らないことがあります。対照実験を2本やって両方通ったので使えると判断したのですが、2本では足りませんでした。
Search Console の URL 検査で全部調べ直して、ようやく正確な数字が出ました。
画像を二重に圧縮して、グラデーションを荒らした
素材の写真をJPEGで保存し、その上に文字を合成してもう一度JPEGで書き出していました。壁や光のなだらかな面に縞が出ます。
素材を可逆の形式で持ち、圧縮を最後の1回だけにして直しました。
5. 分かったこと
「やった」と「できた」を区別しない
いちばん厄介な失敗がこれでした。
ボタンを押す処理を書いて、押したあとに「公開しました」と出力する。ところが実際には公開されていない。押したことは事実なので、嘘ではありません。でも結果は違います。
既存のスクリプトには「押したあとに画面を読み直して、まだボタンが残っていたら失敗とみなす」という確認が入っていました。新しく書いたほうに、それを入れ忘れました。
確認を手順に組み込まないと、正しそうなログだけが残ります。
測り方を間違えると、結論が逆になる
インデックスの件がそうでした。「39本が載っていない」と「11本が載っていない」では、次にやることがまったく違います。
数字が出ると、それだけで確からしく見えます。道具が何を測れていないかを、先に確かめる。 それを飛ばしました。
エラーメッセージが指す場所と、原因の場所は違う
別のサイトへの投稿が止まったとき、ログには「タグの入力欄が見つからない」と3回出ていました。入力欄の指定が変わったのだろうと読んでいました。
実際の原因は、販売者の本人情報が未登録だったことです。その確認画面が前面に出ていて、下にある入力欄に触れなかっただけです。ログのどこにも「本人情報」とは出てきません。
画面を実際に開くまで分かりませんでした。
6. 任せていないこと
- ログインが要る操作。 認証は本人がやります
- 公開するかどうかの判断。 下書きまでは自動で、公開は人が決めます
- 何を書くかの決定。 測った結果をもとに、どの土俵に入るかは人が決めます
7. いまの位置
本数は積めました。ただし検索からの流入はまだ細く、掲載順位も1ページ目の外にいます。
成果と呼べる数字は、まだ出ていません。
速く作れることと、読まれることは別でした。作る速さが上がったぶん、「何を作らないか」を決める時間が相対的に重くなりました。
この記事自体も、その判断の記録として残しています。
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