中古PCの保証は、期間で選ぶと間違える|QualitとPC WRAPの規約を並べた

本記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。掲載している条件は各社が公開している情報に基づくもので、報酬の有無や多寡は記載内容に影響していません。

中古パソコンを選んでいると、保証期間が 12ヶ月 の店と 3年 の店が並びます。

長い方がいいに決まっている、と思って3年の方を選びかけました。でも規約を読んだら、
期間の長さより先に見るべきところがありました。

先に結論を書きます。

中古PCで最も壊れるのはストレージ(SSD・HDD)です。そして、その扱いが2社で正反対でした。 12ヶ月の店はストレージが保証対象外、3年の店は無償交換の対象です。 期間だけを比べると、逆の結論になります。

まず、中古PCで問題になる部品を確認しておきます。

中古ノートPCで消耗する部品の位置。液晶パネル、バッテリー、SSD・HDDの3つはどれも使ううちに必ず劣化する
中古ノートPCで消耗する部品の位置。液晶パネル、バッテリー、SSD・HDDの3つはどれも使ううちに必ず劣化する

そのうえで、Qualit と PC WRAP の公開されている保証規約・返品規定を並べます。

2026年9月23日に追記しました。 3社ぶんは 中古パソコンは返品できるか にあります。

保証の対象範囲

中古PCの保証、対象になる部品ならない部品。Qualitは12ヶ月保証だがSSD・HDDは対象外、PC WRAPは3年保証でSSD・HDDは無償交換の対象
中古PCの保証、対象になる部品ならない部品。Qualitは12ヶ月保証だがSSD・HDDは対象外、PC WRAPは3年保証でSSD・HDDは無償交換の対象

規約に書かれている内容を、そのまま項目にすると次のようになります。

Qualit PC WRAP
保証期間 12ヶ月(S〜Cランクのみ。バリュー・アウトレットは10日間) 3年(標準付帯・追加料金なし)
SSD・HDD 対象外 自然故障は無償交換の対象
メモリ 記載を確認できず 自然故障は状況により無償対応
バッテリー 対象外(劣化) 対象外(消耗品)
ACアダプタ・電池 記載を確認できず 対象外(消耗品)
液晶 画面割れ・損傷は対象外 ドット抜け・色ムラ・劣化は対象外
経年劣化 記載を確認できず 対象外
OS更新・他社ソフト 対象外 顧客導入のソフトによるエラーは対象外
改造・分解 対象外 対象外
落下・液体 対象外 利用環境に起因する不具合は対象外
保証書の提示 記載を確認できず 必須
修理時の送料 記載を確認できず 発送は購入者負担/返却は店負担

注意:Qualitの「12ヶ月」は全商品ではない

Qualitの12ヶ月保証が付くのは S・A・B・Cランクだけです。
安い「バリュー」「アウトレット」は保証10日間と公表されています。

価格で選んで安いランクに行くと、保証期間が36分の1になります。
ランクごとの違いは別の記事で詳しく書きました。

わかったこと1:ストレージの扱いが逆

上で見たとおり、中古パソコンで壊れる場所は決まっています。

そのうちストレージだけが、2社で扱いが逆でした。

Qualit の保証対象外には「SSD・HDD等のストレージデバイス」が入っています。
つまり12ヶ月の保証期間内でも、SSDが飛んだら対象になりません。

PC WRAP は逆で、ストレージの自然故障を無償交換の対象としています。

「12ヶ月」と「3年」という数字だけを比べると、この差は見えません。

わかったこと2:バッテリーは、どちらも保証されない

3年保証でも、バッテリーは対象外でした。PC WRAP は消耗品として
「バッテリ・ACアダプタ・電池」を明示的に除外しています。
Qualit も「バッテリー劣化」を対象外としています。

つまりどちらで買っても、バッテリーは保証されません。

中古ノートPCを買うなら、バッテリーは最初から消耗品として見て、
交換費用(機種によりますが数千円〜2万円程度)を予算に入れておくのが現実的です。
ここは店を選んでも解決しません。

大きさの違うノートパソコンを2台並べたところ

わかったこと3:PC WRAP は保証書を捨てると何もできない

PC WRAP は保証も返品も、保証書の提示が必須です。
3年保証が付いていても、保証書をなくすと使えません。

3年は長いので、それまで書類を保管しておく必要があります。
届いた箱をすぐ捨てる人は、ここだけ注意した方がよさそうです。

返品の条件

保証とは別に、届いた直後に返せるかどうかも条件が分かれていました。

届いた中古PCを返せる条件。返品期間はどちらも約1週間だが、返送料の負担はQualitが購入者、PC WRAPが店
届いた中古PCを返せる条件。返品期間はどちらも約1週間だが、返送料の負担はQualitが購入者、PC WRAPが店
Qualit PC WRAP
返品できる期間 商品到着後7日以内 到着予定日から7日間(初期不良期間内)
購入者都合の返品 可(ただし注文確定後のキャンセルは不可) 可(理由は問わない)
返送料 購入者負担 着払い=店負担
必要なもの 記載を確認できず 保証書
対象外 記載を確認できず 新品・未開封品・未使用品
返金の範囲 記載を確認できず 購入額(Microsoft Office分は差し引き)

期間はほぼ同じ約1週間ですが、返送料の負担が逆です。

中古品は「写真では分からなかった傷」「思ったより大きかった」が起きます。
そのときに送料を自分が持つのか、店が持つのかは、実際の負担として差が出ます。

閉じたノートパソコンを小脇に抱えて運んでいるところ

基本的な条件

Qualit PC WRAP
価格帯 約10,000円〜200,000円超 5,500円〜242,000円
送料 無料 10,000円以上で無料(9,999円以下は600〜1,800円)
状態のランク S/A/B/C/バリュー/アウトレットの6段階 美麗/特選/標準/訳あり/新品の5段階
発送 営業日3日以内 14時までの注文で当日発送
支払い方法 カード・銀行振込・コンビニ・Amazon Pay・PayPay・楽天ペイ カード・銀行振込・代引・コンビニ・PayPay
取扱メーカー Apple/DELL/HP/Lenovo/Microsoft/dynabook/Panasonic/NEC/富士通/VAIO ほか 上記に加えて ACER/ASUS/BenQ/iiyama/LG/マウス/東芝 ほか

結局、どちらを選ぶか

PC WRAP が向いている場合

  • 長く使うつもり。ストレージが保証対象で、期間も3年
  • 届いてから返す可能性を残したい。理由を問われず、返送料も店負担
  • 当日発送してほしい

Qualit が向いている場合

  • 1万円を切る安い機種を狙っている。PC WRAP は9,999円以下だと送料がかかるので、 低価格帯では送料無料の Qualit が有利になります
  • 状態にこだわりたい。ランクが6段階と細かい
  • Apple 製品を含めて比較したい

どちらでも変わらない点

  • バッテリーは保証されない
  • 落下・液体・改造は対象外
  • 液晶の劣化やドット抜けは対象外になりうる
玄関の床に置かれた配送用の段ボール箱

在庫を見る

条件を確認したうえで探す場合は、こちらから。

Qualitでノートパソコンを見る

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確認できなかったこと

以下は公開ページで見つけられませんでした。

  • Qualit の保証書の要否、修理時の送料負担、返品時の返送料の詳細
  • Qualit の返品対象外の条件
  • Qualit のメモリ・ACアダプタなど部位ごとの扱い
  • 両社の修理にかかる日数

購入前にこれらが重要になる場合は、直接問い合わせて確認してください。
確認できた内容をご連絡いただければ、この記事にも反映します。

ストレージが保証の対象外なら、壊れる前提で持つしかありません。 この記事で見たとおり、
中古PCでいちばん壊れるのはSSD・HDDで、そこが対象外の店があります。保証の有無にかかわらず、
中のデータは戻ってきません。
買ったその日にバックアップの置き場を用意してください。

Amazonで外付けSSDを探す

Qualit の条件だけをまとめたものは Qualitの評判は、規約を読むと確かめられる にあります。

出典

  • Qualit:12ヶ月保証について/購入ガイド/注文契約
  • PC WRAP:3年保証/送料・返品・保証について

いずれも2026年8月30日時点で各社が公開していた内容です。
保証規約・返品規定・送料・価格は予告なく変更されます。
ご購入の前に必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。

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